★さて、今回の“マルチタスク”の動作テストでは、テーマは【処理スピード】ではありません。
※現在 【1.4GHz程度のCPU + FSBスピード266MHz〜400MHz】が普通です。
処理スピードに限定して論じれば、普通のPCに比べて私のPCが負けるに決まっています。
『HDDの台数が多ければ今回のテストも合格して当たり前』 と考える人は、“基本”を理解できていない人です。
単純な例に置き換えて考えましょう。
IDEチャンネルに1台だけのHDDが装着されている場合に比べ、
別のIDEチャンネルに2台目のHDDが装着されていれば スピード面では有利ですが、“IDEバスマスタドライバの管理能力”が問われます。
仮に、 バスマスタドライバの出来が悪ければ 1台なら大丈夫でも2台なら不安定になる・・・可能性もあるでしょ。
IDEバスマスタドライバを作成した開発者が “ドライバ動作の安定度”を試験する時、どのように考えるでしょうか?
『“1台のみ装着”の場合に比べて “2〜3台装着”の方がPCのパワー面で有利であるから、
1台のみ装着時に動作テストに合格すれば パワー的に有利な“2〜3台装着”時での動作テストは合格するに決まっている』・・
と考えますか?
そんな馬鹿な事 ありません。
1台よりも2台・3台を管理する方が難しいですから、そんな事では 【ドライバの安定度】をテストした事になりません。
Windowsは “ドライバの集合体”という側面が強いですし、複雑ですから、なおさらの事です。
いくら高速でも 誤動作するようでは落第です。
ここで重要なのは、パワーや速度のテストではなく、“管理能力”のテストです。
これで納得できるでしょう。 【マルチタスク動作におけるOSの安定度】をテストするのも、基本的には 同じ理屈です。
何のために“マルチタスク”で動作テストを行ったのでしょうか? 【Windowsの管理能力】をテストしているんでしょ。
※Windows98・WindowsMe・WindowsXP・Windows2000 や UNIX 等を“総称”して、OSと言います。
(Operating System の頭文字。) Mac で使われているOSの名前は MacOS でしたっけ?。
今回の動作テストでも、
HDD1台のPCよりも HDD3台のPCの方が作業が短い時間にこなせるでしょう。
しかし、この動作テストでは 【ベンチマークテスト】の数値とか 【作業の所要時間】を競っている訳ではありません。
(あまりにも“的外れ”です。)
そもそも 根本的に考えてみれば、
【Windows98のフリーズ・青画面】 と 【HDDの速度・台数】は 別次元の話です。
『HDDを1〜2台 増設したら、“Winのフリーズ・青画面”が直った』・・・って 聞いた事ありますか? (笑・笑・笑)。
※中傷するにしても もう少しマトモな事を書かないと、馬鹿にされると思います。 (腹の皮がよじれてしまいます。)
そして、【OSの管理能力】をテストする時、ハードウェア性能として重要なのが 【CPU性能】です。
ここで問われるハードウェア性能は HDDとは意味合いが異なります。
Windowsがマルチタスク処理を行う場合、“1秒”という時間を「何千分の一」とかの短い単位でちぎって 各々のタスクに振り分けています。
(タイムスライス制御)
この時、Windowsは CPU自身が保有する機能を利用しているのです。 これについての詳細は PC_CPU_OS.htm を閲覧して下さい。
以上、
今回の動作テストを観察するに当たって、HDDの速度・台数を重視するのは “的外れ”です。
という言葉で このページを締めくくります。
※ATA33とATA100では 多少は影響するでしょう。
だから、今回の動作テストでは ATA33とATA100の両方を使っています。
初級者の方は、こちらも参考にして下さい。 ⇒ ■CPU、チップセット、Windows種別が判明するように録画。
(【マルチタスク】 と 【CPU ・ Windows】 の関連についても、 初級者の方向けに解説してあります。)
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