HowtoクリーンSetup.txt (2002年4月) クリーンインストールというのは、 アップデートインストール・上書き(修復)インストールに対比させての言葉です。 Dosからセットアップ実行して 新規のWindowsディレクトリに セットアップすれば クリーンインストールです。 =================== setupCDの中に 2つのsetup.exeがあります. CDルート直下にひとつ。 CDルート¥win98フォルダ にも setup.exeがあります. win98フォルダの setup.exe は【PC/AT互換機専用】です。 【PC/AT互換機】であれば、こちらを使うのが 標準でしょう。 私は いつもこちらを使います。   (どちらでも構いませんけど・・) セットアップの時、 「一時処理のためのディレクトリ」を指定する方法があります。 setup.exe には 沢山のオプションパラメータが用意されていますが、 普通は 指定するとしても 「一時ディレクトリ」だけで充分でしょう。   ※setup のパラメータで指定した「一時ディレクトリ」は    Dos起動した時のTEMP設定 とは別の使い方をされるようです。 物理ドライブが C以外に存在するのであれば、 「一時ディレクトリ」を 別ドライブに指定すれば セットアップが速く済みます。 パーティーションが違うだけの「別の論理ドライブ」であれば セットアップは速く終了しませんが、フラグメンテーションが少なくてすみます。 でも、「一時ディレクトリ」は殆ど気にする必要は無いです。   ※指定するなら、    この「一時ディレクトリ」は 事前に 自分で作成しておく必要があります。(8.3ネーム)    作成してあると仮定して、    setup /t:D:\SET-TEMP    という形で 入力して実行します。 ★DOSで setup を実行する際の 肝心なことは、 基本は 【カレントドライブ の カレントディレクトリ のsetup実行】です。 つまり、 「実行したい setup.exe」 が F:\w98se-CD\win98\setup.exe であったとすれば、 Dos起動した後 次の手順で実行します. F: cd \ cd w98se-CD cd win98 setup という順で実行します。(各行末で Enter を入力。以下同様。) ★コツとしては、CDからsetupせずに 【HDDにコピーしたCD】からセットアップ  する方が良いです。  これは PC雑誌・専門誌・MSの推奨でもあります。  なぜかと言えば、  1.セットアップの処理で '余分なI/O負担'が無いこと。  2.余計なI/Oエラーの心配が無い。  3.セットアップ途中の再起動で インストーラが CDドライブを見失う心配が無い。  4.セットアップ処理の最初の段階は Dos環境で Dosプログラムが動作しています。    だから、メモリ条件を良くしてやる方が モアベターです。    即ち、setup実行時には 【16ビット版のCDドライバ】を組み込まない方が有利です。     ※特に、      SCSIの【16ビット版のCDドライバ】を組み込むと "メモリ食い"ですから。  ただし、  そのようにセットアップしたからといって、そのWin98が最初から安定する訳ではありません。   (それは また別の話です。) ===================================== という事で、 ●【setupの下準備】の手順を 以下に説明します。   ※以下の【Dosコマンド実行】では 行頭の '空白' は入力しないで下さい。 ・1.FD起動して、HDDの format を行います。      (formatは【コツ】があります。・・必須ではありません。別に記述。)   この時は 【16ビット版のCDドライバ】を組み込みません。 ・2.HDDの 完全スキャンディスク(Dos版)を実行します。     (時間がかかる。これを行わずに後で問題が起きても知りません。)    smartdrv /X     (↑ Dos版のキャッシュドライバ。)    scandisk C:    scandisk D:    という具合です。    「HDDの'表面障害'は無い」・・という確信が無い限り 表面チェックもさせます。     (「クラスタスキャンしますか?」と問われたら Yesと答える。) ・3.HDDに問題が無いことを確認できたら、セットアップCDを HDDにコピー    するために【FD起動】します。    FD起動する時に、    【16ビット版のCDドライバ】を組み込んで起動します。    SCSI接続のCDドライブの場合は、    ASPIマネージャ・ASPIドライバ・論理アクセスドライバ(MSCDEX.exe)の3つ    を読み込ませる必要があります。     (IDE接続のCDドライブの場合は ご存知でしょうし、簡単ですから書きません。)        次に、セットアップCDを HDDにコピーします。    CDドライブ = G: で、コピー先HDD = F: と仮定します。    F:    cd \    mkdir w98se-CD    cd w98se-CD    mkdir win98    copy G:\win98\*.* F:\w98se-CD\win98        ↑このコピー手順は色々あります。ご存知でしょうから詳細は省略します。        次に、正しくコピー出来たかどうかチェックします。(当然の作業。)    Dos版のキャッシュドライバ を組み込みます。        smartdrv /X    fc /b G:\win98\*.* F:\w98se-CD\win98\*.*        コピー元とコピー先のファイルが 【ビットレベルで比較】され、比較結果が表示されます。     (ジ〜っと画面を見ていて下さい。)     ※fcコマンドを実行する時、初級者には 少し注意事項を説明する必要がありますが、      それについては このテキストの最後に【fcコマンドの注意事項】として説明します。     ※WinのGUIで比較する場合は 【Dosプロンプト】を起動してコマンド入力しますが、     【Dosプロンプト】で比較する時は smartdrv を実行する必要はありません。     ※本当は、「比較結果」をファイルに出力させて それを見やすく加工すれば、      比較結果を完全にチェック出来ますが、その説明は省略します。      【Dos起動しての 比較】は "読み込み" が遅いので、なんとか目で確認できます。      それに比較して、      【Dosプロンプト】で比較させますと ディスクアクセスをWin98が制御していますから、      比較スピードが高速であり、「比較結果の表示」を目で追う事が出来ません。 ・4.セットアップを行うために 再度 【FD起動】します。    FD起動する時に、    こんどは 【16ビット版のCDドライバ】を組み込まずに起動します。        FD起動した後 次の手順で実行します.        F:    cd \    cd w98se-CD    cd win98    setup    という順で実行します。 ===================================== ★上記のように 【セットアップCDを HDDにコピー】したスタイル  でセットアップを行った場合は、  【田中式処置】を行う時に Windowsの認識を「インストール元をHDDに変更する」  という作業は 不要です。  最初から そのように認識されています。 ★【IDE接続のMOドライブ】をどうしても使いたいのであれば、外してセットアップする事!。  処置を完了した後、動作確認をし、必ず Cドライブ全体保存を行って下さい。  処置の作業そのもの(あるいは その結果)に自信を持てない方は  処置の実行前にも Cドライブ全体保存を行って下さい。  これさえ行ってあれば 怖いことは何もありません。  また、  ただ単にエクスプローラでコピーしだけで リカバリー(復旧)の手段も用意されていない状態  では、それは 実質的に【Cドライブ全体保存】を行った事にはなりません。   (何のために "Cドライブ全体保存" をするんでしょうか?)  自作ユーザーでPCを3年も使っていながら この点を理解していない人が意外に多かった事は  驚きでした。 ★【田中式処置】の実行が原因で PCがハードウェア的に故障する事は絶対にありません。   ※処置実行によって PCがハードウェア的に故障する事は、原理的に起こり得ない事です。 【田中式処置】では、「ハードウェア的にPCに負担のかかる処理」は 一切 含まれていません。  ハードウェア的に故障する事を心配するのであれば、 オーバークロックをしたり、【モデム・TA】に無理な設定をする事の方が、 よっぽど ハードウェアの負担を大きくします。  万一 処置の実行に伴って故障する事があれば、 その原因は、処置の事前の準備で 拡張カードを取り外す等の作業で ハードウェア的な操作を誤った事 が原因です。   ※ここを勘違いして 私を恨んだ人が一人いましたが、    この人は【田中式処置】を実行しなくても いつかPCを壊したでしょう。 ★処置の後で Windowsの操作ルールが変わる事はありません。 ===================================== ★セットアップの手順に入ったら・・・・(クリーンインストール)。  基本的には 次のスタイルでセットアップして下さい。    【コンパクト、カスタム】でインストールして下さい。   (カスタム とは、『組み込むモジュールを自分で選択』するのです。)    注意事項が1つあります。  コンパクト を選んでも、2つ程 【通信関連モジュール】が 勝手に組み込まれてしまいます。  だから 『組み込むモジュールを自分で選択』する必要があるのです。    ※セットアップの後から削除する方法もありますが、     状況によっては      セットアップ後、スタートメニューに【'貴方の名前' のログオフ】が 出来てしまいます。     【'貴方の名前' のログオフ】が表示されない状態にしない限り、     田中式処置は 必ず(!) 失敗します。     これは 断言できます。       ※この点について、「平気・平気」と勝手に考えて実行する人もいます。        こういう人については ここでは論じません。   ・【田中式処置】を前提としてのWinセットアップとして 組み込まない'通信関連モジュール' ↓用心すべきものの例 アドレス帳・インターネットツール・ネットウォッチャー、通信  (オンラインサービスも 後。) 'グループポリシー'なんて物も 処置の後にすべきです。(シングルユーザー環境で【田中式処置】を行います。) ・メモ帳、ペイント は組み込んで下さい。 ・ワードパット  (Winセットアップ後にすぐ エディタをインストール出来ない場合のみ 組み込む。) ・クリップボードビューア、ポップアップサービスは 入れた方が 便利でしょう。  (処置には関係無いです。) ===================================== ===================================== ===================================== ===================================== ★新規のPCの場合や、CPUやメモリを交換・増設した場合は、  本当は 次の作業を行うべきです。  ・上記手順での[2]の scandisk 実行が完了した時点で、   Dos環境で【CABファイルの解凍テスト】をします。      この時、先日お送りした【起動FD 3枚セット】を利用できます。   使用するのは 3枚目のFDです。     この'3枚セットFD'でFD起動した場合は FDのサブフォルダにパスが設定     されていますから、解凍コマンドを実行する時に FDのどこに存在するか     は考える必要はありません(解凍コマンドを入力するだけ)。     しかし、     '3枚セットFD'でFD起動するためには 【起動ファイル調整】と【ドライバ選択】など     を済ませてある必要があります。     ここでは その作業を済ませてある場合と済ませて無い場合に分けて説明します。      1.【済ませてある場合】     この場合は簡単です。(Ext.exe を実行します。)     【起動FD 3枚セット】の3枚目FD を使用します。       (お送りしたCDでは Sub_Disk.#2 というフォルダ名になっています。)     このFDをFDドライブに入れます。     A:     cd \     cd WIN_DIR     cd COMMAND     ext     という手順で 実行します。       ※ ext と入力したのは Ext.exe の実行です。        Ext.exe を実行するには、同じ場所に Extract.exe が存在している事が条件        として 必要です。     以下、ext を実行すると【対話式】で処理できます。       ※対話画面の様子は[EXT実行画面.bmp]を参照。(←これは Dos窓ですけど。)    【対話式】で 3項目について質問されます。       (1).CABファイルの存在場所(フルパスで入力)       (2).解凍(抽出)したい '通常ファイル' の名前          ※勝手に名前を変更しては駄目。この名前を Extが CAB一覧から捜します。       (3).解凍先のフォルダを指定。       (4).Y か N を入力。     ◆ extによる対話型実効では コマンド入力は楽ですが、      解凍後の「正式ファイル名」を あらかじめ知っている必要がありますし、      このコマンドには【ヘルプ】はありません。      また、1個ずつしか解凍できないので、      【メモリをチェック】する意味での解凍テストとしては 不充分です。      2.【済ませてない場合】     Extract.exe を実行して 大量に 解凍してテストしてみます。      このコマンドは、      【起動FD 3枚セット】の3枚目FD にも格納してありますし、      Win98の【アプリ〜追加と削除】で作成したFDにも格納されています。         ・実行手順の例     d:     cd \     mkdir work-dir     a:     cd \     cd WIN_DIR     cd COMMAND     extract /A /L D:\work-dir G:\win98\win98_ol.cab *.*          このように実行すれば、Win98CDの win98_ol.cab に圧縮格納されているファイルが     D:\work-dir というフォルダに 全て解凍されます。       ※もっと大量に一気に解凍させたいのであれば 次のような操作をします。         (これは 私が行った方法です。)        上記の実行手順の内容を my_ext.bat という名前で D:\work-dirに保存します。        次に、        dir /a G:\win98\*.cab /s >> D:\work-dir\my_ext.bat        edit D:\work-dir\my_ext.bat        という風に、        'Cabファイルのリスト'をリダイレクトする形で my_ext.batにテキスト追加出力させ、        my_ext.bat を編集して【大量解凍させるBat】として仕上げて 実行します。 最終的に、 解凍されたファイルを MOメディア等に DOSで保存し、これを 別のマシンでチェックするのです。 この 一連の作業は面倒ですが、 PCを新規に購入・組み立てした時とか CPU・メモリを交換(増設)した時だけ 1回 行えば良いのです。 これが面倒で嫌であれば、『運を点に任せる』しかありません。(笑) ===================================== ===================================== ★【Dosコマンドの補足】  *.* と ?  これらは「ワイルドカード」と言います。「何でも」という意味です。  * の1文字には複数の文字列が当てはめられます。  my_reidai.* と記述した時は、my_reidai.txt や my_reidai.doc などが該当します。  つまり、fcコマンドの左辺に「my_reidai.*」と指定すれば、  .(ドット)の左側のファイル名が my_reidaiであれば、どんな拡張子のファイルも "比較対象" となります。  *.* と記述すれば 全てのファイルが対象となります。  ? については、意味合いは * と同じですが、1文字だけが対象となります。  つまり、my_?eidai.* と記述すれば my_reidai.txt も my_meidai.doc も対象となり、  my_??idai.* と記述すれば my_yyidai.txt も対象となります。 ★【fcコマンドの注意事項】 1.Windowsでコピーした場合は、   コピーした後 再起動して(Windowsのキャッシュを忘れさせる意味)から   その後で 【fcコマンド一致検査】を実行する方が良いでしょう。 2.例えば、fc /b A:\*.* E:\〜〜〜*.* という形で【fcコマンド一致検査】を実行した時に   注意すべき事があります。   左辺(この場合は A:\*.*)でのファイル指定が   ワイルドカード(* や ?)を使ってのファイル指定であった場合は、   左辺に【システム属性】や【隠し属性】のファイルが含まれているケースでは そのファイルは「比較」されません。   左辺のファイルが【システム属性・隠し属性】ではなく、右辺に同じ名前のファイルが存在する場合は「比較」されます。   また、   左辺のファイルが【システム属性・隠し属性】ではなく、右辺の同名ファイルが【システム属性・隠し属性】であった場合は   「比較」されます。   短く表現すれば次のようになります。   左辺にワイルドカードを使ってファイル指定した場合、   左辺で指定したフォルダに【システム属性・隠し属性】のファイルが存在すると そのファイルは「比較」されません。 例を挙げる形で もう一度 2.を説明すると次のようになります。 2.【Win98セットアップCD】の中には システム属性・隠し属性のファイルは含まれませんから心配無用ですが、   フロッピーとそのコピー先ファイルの比較をする時は要注意です。   fc /b A:\*.* E:\〜〜〜*.* という形で比較した時、   フロッピーの中に 例えば io.sys のような【隠し属性のファイル】が存在すると「比較」されません。 Aドライブにある io.sys を きちんと比較させるためには、次のA・Bの内 どちらかの方法で比較して下さい。  A.io.sys を直接左ドラッグする等の方法で fc /b A:\io.sys E:\〜〜〜*.* の形で比較する。  B.どちらかのファイル群の属性を解除しておき、    属性を解除した方のファイル群を【左辺】に指定する。     (比較チェックした後で 属性を元に戻す。)    A:\ に存在するファイルの属性を解除するには attrib -s -h -r A:\*.* とやります。    A:\ の io.sys の属性を元に戻すには attrib +s +h +r A:\io.sys とやります。      +s が【システム属性】で +h が【隠し属性】ですが、      【システム属性】の設定・解除はエクスプローラでは出来ません。 後の方の 2.の説明は解りやすいですが、汎用的に通用する説明ではありません。 これだけを読んで解ったツモリにならないで、最初の方の2.の説明をきちんと理解して下さい。 ===================================== ===================================== ★【HDDの format 】 別テキストとして書いてあります。(【HDDの format 】.txt) ===================================== =====================================