★★★ ≪Win98の「クリーンインストール」を「FD起動」以外の方法で行う≫ ★★★
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◆最初のご注意◆
C#ディレクトリの配下に存在するファイルは、全て「初期バージョンのWin98」の物です。
Cドライブを初期化する時や、Cドライブに対して「Sysコマンド」を発行する時や、
C#の物をCドライブに書き戻す時は、
「初期バージョンのWin98フロッピー」で起動して下さい。
「Win98セカンドエディション」のコマンドを実行しないで下さい。
「Win98セカンドエディション」が起動した状態では、初期版Win98コマンドを実行しないで下さい。
「C#ディレクトリの配下とソックリな内容」を「セカンドエディションWin98のファイル群」で構築し、
それをCドライブに書き戻してから「Cドライブ起動」する事は問題なく出来ます。
しかし、その状態でWin98_2ndのセットアップを問題無く実行出来るか否かは別問題です。
(つまり、CドライブのセカンドWin98のDosを起動して「セカンドWin98セットアップ」を行なう)
※その方法は試していません。
Win95起動Dosでの「そのスタイルでのWin95セットアップ」は試した事があります。
一応問題なくWin95が動作したようにも思えますが、
レジストリ等での「前バージョンのWindows」の認識が「変な認識」となります。
Win98セットアップ後に「再度上書きセットアップ」出来ますから大丈夫だろうとは思いますが、
「同一バージョンのWin98起動Dos(HDD起動)」からのセットアップは、
正式にサポートされていません。
※「Win98リソースキット」の記述では、「Dos6.2」および「Win95の起動Dos」からのセットアップは
記述されていますが、
「同一バージョンのWin98起動Dos(HDD起動)」からのセットアップは説明されていません。
※「Dos6.2」からのセットアップは正式にサポートされてはいますが、
どれかのHDDに「階層の深いツリー構造」が存在する場合、セットアップが初期段階で停止します。
※Win95の初期バージョンでは、FAT32ドライブは認識できません。
無難な方法は、
「Win95起動Dos-->Win98_2ndセットアップ」か、
「Win98初期バージョン起動Dos-->Win98_2ndセットアップ」でしょう。
(「Win98初期バージョンの起動フロッピー」と、「Win98初期バージョンの起動ファイルセット」が必要です)。
【重要】:「WINDOWSディレクトリ」の名前は、C:\WINDOWSであると想定しています。
違うディレクトリ名の場合や、「別のドライブのWINDOWSディレクトリ」の場合は、
MO等からHDDにコピーする前に
Autoexec.batとConfig.sys、msdos.sysの「パス記述、WINDOWSディレクトリ名」を必ず変更して下さい。
Autoexec.batとConfig.sys に関しては、
「拡張カード」を増設してある場合や、A000-C7FFの領域より大きいエリアを使うビデオカードの場合は、
Config.sysのEmm386.exe文で「Xオプション」や「Iオプション」が必要になる場合があります。
Autoexec.batとConfig.sysは、「初期バージョンのWin98」と「セカンドエディションWin98」とでは、
バージョンによる記述ルールの違いはありません。
従って、基本的に「WINDOWSディレクトリ名」が同じなら同じAutoexec.batとConfig.sysを使えます。
Autoexec.batとConfig.sysは、用途によって次のディレクトリの物を使い分けて下さい。
Umb_safeディレクトリ,,,,,,デフォルトでは、ここの物と同じ物を C#ディレクトリに入れておきます。
Install.botディレクトリ,,セットアップ直前の起動時に使うAutoexec.batとConfig.sys を入れておきます。
_msdos.botディレクトリの配下
_msdos.bot\JUST98-2.SETディレクトリ,,,,Win98setUp直前のMsdos.sys を入れておきます。
_msdos.bot\ONLY98-1.BOTディレクトリ,,,,MO等から Cドライブにコピーした後、Dos起動するためのMsdos.sys
を入れておきます。
(コピー先のHDDで【Command Prompt Only】の起動をする。)
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◆<基本的な考え方>
基本的には、Win98の起動Dosに必要なファイルをCドライブに事前に置いておき、
この状態でHDD起動してSetUpを行ないます。
この場合、必要なファイルの格納ディレクトリは、次のディレクトリです。
C:\WINDOWS
C:\WINDOWS\COMMAND
C:\_MSDOS.BOT
C:\INSTALL.BOT
C:\UMB_SAFE
※MOからCドライブにスンナリとコピーするためには、
Cドライブの「同名のWindowsフォルダ」が動いていると上手く行きません。
特に、GUIの「同名のWindowsフォルダ」が動いていると上手く行きません。
この場合は、 一時的にとりあえず別ドライブのHDDにMOからコピーしておいた方が
良いでしょう。
※また、FD起動等の方法で「Dos起動」して
MOからCドライブにコピーするためには「Dos起動する時のConfig.sys」に、
MOドライブにアクセスするための「リアルモード版のドライバ」を記述しておく必要があります。
※MO等に保存するツリー構造のうち、C#というディレクトリは、HDDに書き戻す時の「書き戻し先」のC:\に該当します。
※Windowsディレクトリは「WINDOWS」という名前であるという仮定で この後も説明します。
※_MSDOS.BOTディレクトリ名は他の名前に変更しても問題ありません。このパスは、どこからも参照しません。
INSTALL.BOTディレクトリとUMB_SAFEディレクトリについても同様です。
※どのディレクトリの起動ファイルも、
MsDos.sysとConfig.sysが重要で、AutoExec.batはさほど重要ではありません。
起動のパターンで使い分けるMsDos.sysは、_MSDOS.BOT配下に置きます。
C:\直下以外では他のディレクトリには置きません。
WINDOWSの配下のディレクトリは、COMMANDディレクトリとTemp以外は「応用的な意味」で使います。
通常は、存在させる必要はありません。
また、Setup時に空のディレクトリが存在しても問題ありません。
他のディレクトリは「SCSIカードやビデオカードの構成が変化した時に、あった方が便利」という意味で作成します。
カード構成が変化してもConfig.sysの編集は簡単ですから、
C:\直下の起動ファイルがきちんとした物であれば必要に応じて編集すれば良いでしょう。
UMB_SAFEディレクトリの起動ファイルは用意しておいた方が良いでしょう。
ここには「最初の起動時にC:\直下に存在する起動ファイル」と同じ物を入れておきます。
こうしておかないと、Config.sysの編集を失敗した時に「元に戻す作業」で面倒な思いをします。
無くても、起動時に「Safe_Mode_Command_Prompt_Only」を選択すれば似たようなものですが、
この場合MSD実行に制限が出ます。
REAL_DRV\EZ_SCSIというディレクトリは、無くても良いとも言えますし、重要であるとも言えます。
MOからHDDに書き戻した後、もし、このSCSIマネージャとSCSIドライバを置いてなかったら、
再起動後に「MOアクセス」の必要性が生じた時に困ります。
ツリー構造とディレクトリ名は任意に変更してOKです。
この「パス」の記述をご自分のConfig.sysに反映させて下さい。
起動Dosに必要なファイルの他に「有用なコマンドファイル」をコピーしておいてもOKです。
◆<本方法の利点>
「FDブート」でのクリーンインストールと比較して、この方法が優れていると思われる点は、
1.SetUp途中でインストーラが「間違えたUMA使用」をする場合が時たまあるが、これを予防できる。
(Emm386文の「I」や「X」オプションで。)
セットアップ時の「メモリ環境」に優れる。
具体的には、コンベンショナル空間とUMAをベストに調整した状態でSetUp出来る。
(2と4で後述。)
(インストーラは、このユーザー設定を活かしてくれます)
2.「FDブートSetup」の場合は、SetUp途中で「必要の無いEMSメモリ」が組み込まれ、
無用なページフレームが確保される。
本方式の場合は、NoEms設定でこれを回避できる(config.sys)。
(Windows自身とWinインストーラにとって、EMSメモリは全く不要な物)。
3.「FDブートSetup」の場合は、Windirの「SetVer.exe」のバージョンテーブルが「滅茶苦茶」な設定となるが、
本方式の場合は、Setup前のバージョンテーブル内容はそのまま活かされる。
※Win98で「Dosアプリ」を使用する人の場合。
NoEms設定でSetUpした場合、C:\dosime.sysの内容がどうなるか気になる。
しかし、インストーラはこの点は「ノーチェック」であり、SetUp後にユーザーが、チューニングするしかない。
4.セットアップ時の「Dos環境」として、余分なドライバを排除(あるいはコントロール)できる。
(余裕が出た分、Buffersの値やFilesの値を大きく出来る)
例:
config.sysについてなら kkcfunc.sys、ansi.sys、RAMDRIVE.SYS、Dos版のFEP は「不要」。
kkcfunc.sys無しでのSetUp途中で、Winシステムは作動してませんが「氏名入力」できます。
※Win95のSetUpでは、「必要最低限のコンベンショナルメモリ」=490KB。
Win98ではリソースキットに書かれていないようだが、500KBは必要と思われる。
※SetUp時の「自分のConfig.sys」の「調節度合い」を確認するには、
1度「EMM386.exe」を無効にして起動してみる事。
SetUp途中での再起動のうち、2回は「EMM386.exe」が無効にされる。
つまり、コンベンショナルメモリに「余裕」があっても、
色んなドライバを組み込んだり、Buffersの値をやたらに大きくすると、
この、2回の「EMM386.exe無効」の時に苦しくなります。
(Buffersの数値1つ当たり=0.5KB)
(Buffersの機能=簡易キャッシュドライバ)
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◆≪具体的な方法----1.概略≫
※Autoexec.batでは、D:\TEMP を「TEMP設定」してあります。
1ドライブ(論理ドライブ)だけなら C:\TEMPに書き換えて下さい。
※「圧縮ドライブ」を Win98起動Dosで認識するためのドライバは「Dos起動時に読み込まない」設定
にしてあります。
(Msdos.sys の DrvSpace=0 と DblSpace=0)
「圧縮ドライブ」を組み込むと色々と問題が起きます。
少なくとも、Win98セットアップ時に「圧縮ドライブのドライバ」を読み込むと苦しくなるので、
ここでは「圧縮ドライブ用のリアルモード版ドライバ」は使わない----との前提で話を進めます。
※Cドライブ以外のドライブにwindowsディレクトリを置きたい場合は、
Autoexec.bat、Config.sys、Msdos.sysを調整する必要があります。
Autoexec.bat、Config.sysの説明はするまでもないでしょう。
この場合、Msdos.sysの調整すべき箇所は、[Paths]セクションです。
例:
WinDir=F:\F_WIN
WinBootDir=F:\F_WIN
HostWinBootDrv=F
※用意してある C#」のツリー構造に含まれるファイルの内、
Autoexec.bat、Config.sys、Msdos.sysの3種類のファイルだけを 状況に応じて「修正か調整」して下さい。
C#には「Cドライブルート」に書き戻すファイルを入れます。
ただ、マザーボードやSCSIカード構成が変化した時に備えて「絶対に無難な起動ファイル」をいれます。
C#配下に「インストールしようとするWindowsのディレクトリと同名」のフォルダと
「ツリー構造」を作って、起動Dosに必要なファイルをコピーします。
(C#フォルダが C:\ に該当します)
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「Cをフォーマット-->FD起動-->」から始まる処理を楽にするための「マスター版」作成,,,,
と考えて下さい。
従って、C#ディレクトリの親ディレクトリ直下に、以下のコマンドファイルを
入れておいた方が便利です。
Doskey.com、Edit.exe、Edit.ini、Attrib.exe、Deltree.exe、Command.com、
Fc.exe、Mem.exe、More.com、Move.exe、Smartdrv.exe、Msd(Msd.exeか、Msd.bat+Msd_Us.exe)、
Tree.com、Xcopy.exe、Xcopy32.*、
(Find.exe)
※Find.exeは有用ですが、Findと共によく使うSort.exeは「SetVer登録」をしないと使えません。
(さらに、登録をしたSetVer.exeをConfig.sysで読み込む必要がある)。
Sort.exeがファイルをダイレクトにSort処理した時に「ロングネーム非対応」であるため、
わざと使えないように Windowsが設定しています。
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詳しいツリー構造は「後述のリスト」を参照して下さい。
この「C#配下」を「Cドライブルート」に対して「Xcopyコマンド」でコピーして、
HDD再起動してセットアップするのが基本的な考え方です。
Xcopy M:\C#\*.* C:\ /e /y /v です。
注意:M:\C#ディレクトリ配下のディレクトリとファイルのうち、
「隠し属性」と「システム属性」のものはコピーされません。
このxcopyコマンドを発行する前にCドライブ直下のファイルにも「属性解除」を
実行しておく必要があります(書き込み禁止エラー)。
コピー後に「Root_atr.bat」で、その属性を戻します。
attrib -s -h +r C:\COMMAND.*
attrib +s +h +r C:\IO.*
attrib +s +h +r C:\MSDOS.*
attrib -s +h +r C:\MSDOS.---
attrib +s +h -r C:\MSDOS.SYS
if exist C:\DRVSPACE.BIN attrib +s +h +r C:\DRVSPACE.BIN
if exist C:\DBLSPACE.BIN attrib +s +h +r C:\DBLSPACE.BIN
if exist C:\DOSIME.SYS attrib -s -h +r C:\DOSIME.SYS
if exist C:\D??SPACE.INI attrib +s +h +r C:\D??SPACE.INI
(フォーマット後を想定。内容は簡単。)
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「インストールしようとするWindowsのディレクトリ名」を変更したい場合は、
このツリー構造に含まれる起動ファイルの「Winディレクトリ名」の記述を変更するだけです。
調整する起動ファイルは、Config.sys、Autoexec.bat、Msdos.sysだけです。
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◆≪具体的な方法----2.どういうファイルを用意するか?≫
「より使いやすく」そして「Setup後の事も考慮」して工夫をします。
□←この場所に「マーキング」して、後の「ツリー構造」をサーっと見てから ここへ戻って下さい。
(「ツリー構造」部分は、□ を検索して下さい)
UMB_SAFEディレクトリ,,,,C#ディレクトリ直下にある物と同じConfig.sys、Autoexec.bat
(特にEmm386設定に関して 絶対に無難な起動ファイル。)
_msdos.bot\JUST98-2.SETディレクトリ,,,,Win98setUp直前のMsdos.sys
_msdos.bot\ONLY98-1.BOTディレクトリ,,,,MO等からコピー後、普通にDos起動するための Msdos.sys
(「Msdos.sysの比較」の部分も、□ を検索して下さい)
Real_drv\EZ_SCSI,,,,もう一度MOメディアアクセスする目的のASPIドライバ
Real_drv\Dos_mode,,, Win98セットアップ後に「COMMANDフォルダ」に存在しない方が無難で、
かつ、Win98_2nd起動Dosで使えるコマンドと、その設定ファイル。
Real_drv\98_1st.dos,,,Win98_1st起動ファイルセット-->Win98_2ndセットアップを行う前段階 に使う。
Real_drv\Dos_modeと似ている。
ただ、Win98初期バージョン起動Dos専用のコマンドであり、
Win98_2ndでは起動Dosであっても使うべきで無いものも含んでいるので、
98_1st.dosという名前にしてある。
C-Root_W98-2nd,,,,Win98setUp後の「自分用の C:\直下ファイル」
WINDOWS\COMMAND,,,,HDD起動した場合に使う「コマンドファイル」
内訳
Xcopy32.exe はDosモードでも必要。
Xcopy32.mod はDosモードでは不要だったハズ(Win98では未確認)。
Edit.comもDosモードでは不要だったハズ。
Expand.exeとTree.comはDos6.2ファイル
WINDOWSとWINDOWS\COMMANDのファイルは、全てが必須では無い。
しかし「拡張カードの構成」が変化した時を考えるとあった方が良い。
※【Mouse.com】は「起動Dos」で Msd.exe や Msd_us.exeを実行する前に実行しておくと有用。
(これはDos6.2ファイル。)
Mouse.comを実行するには 同一ディレクトリに【Mouse.ini】の存在が必要。
【Mouse.ini】の内容は、
[mouse]
MouseType=PS2
か、もしくは
[mouse]
MouseType=Serial1
のどちらかとし、次のようにして 両方の予備を用意しておくと良い。
└─CONFIG
├─SERIAL
└─PS_2
【Mouse.com】の代わりに「各マウスのDos版ドライバ」でも良いが、
【Mouse.com】の方が「設定が簡単」だし、メモリを食わない。
EZ_SCSIディレクトリのドライバのバージョンに関して。
Adaptec社の「リストラ事情」が関係していて
どうしても「新バージョンの足並み」が揃わないので、コンテンツは暫定的。
◆≪Win95版の「Msd.exe」 と Win98版の「msd_us.exe」の違い≫
Win95版の「Msd.exe」の使い方は簡単だが、
Win98の「msd_us.exe」は注意を要する。
Win98の起動Dosなら、Win95版の「Msd.exe」を問題なく使える。
Win98の「msd_us.exe」は「msd.batから呼ばれる」形となっている。
msd.batのデフォルト版では、msd_us.exe実行後に「簡易英語モード」のママなので、
msd.batのラストに chcp 932 の1行を追加するべき。
※「msd.bat-->msd_us.exe」がこういう仕様なので、
当然「Safe_Command_Promptモード」では実行不可能だが、
MSD実行は「Safe_Command_Promptモード」でこそ必要な場合がある。
従って、
「Safe_Command_Promptモード」用に「Msd_safe.bat」を作って用意すると良い。
(実行するには 事前に「%WinDir%環境変数」のセットを手動で行なう必要があるが)
内容は、
%WinDir%\COMMAND\nlsfunc.exe %WinDir%\country.sys
chcp 437
msd_us.exe
chcp 932
だけ。
nlsfunc実行直前に
「memコマンド実行結果を パイプで findコマンドに引き渡して、nlsfunc文字列をチェック」
すればモアベターである。
*因みに、「Safe_Command_Promptモード」では、
Autoexec.batが実行されていないので「nlsfunc.exe」が実行されていない。
だから、「英語モード-->日本語モード」の簡易切り替えが出来ない
(即ち chcpコマンドを実行できない)。
※上記の点に留意したmsd.batをこのツリーに置いても、
Winセットアップによって再びデフォルト版に戻される事が多い。
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□_msdos.botディレクトリの「3つのMsdos.sys」に関して。
Win98setUp直前に、JUST98-2.SET の Msdos.sysを C:\に上書きコピーします。
その後で何かの加減で「再起動」する場合は、
起動する時に「Command_Prompt_Only」を選択します。
※ C#ディレクトリには、_msdos.bot\ONLY98-1.BOTディレクトリと同じ物を置く。
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Win98初期バージョンの場合で「2つのmsdos.sys」がどう違うかを示します。
(ご存知でしょうが、msdos.sysの後方部分は示しませんが、削除しないで下さい)
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C#\_MSDOS.BOT\JUST98-2.SET の msdos.sys [A],,,,ふだんのWin起動に使っているスタイルの msdos.sys。
(ただし、クリーンインストールを想定し、Network=0。)
※MO等からコピーした後、とりあえず [B] のmsdos.sysで再起動します。
(下記の [A] の さらに下に [B] を記述してある。)
MSD検査などの後、Config.sys・Autoexec.bat等をセットアップ用の物に置き換えて再起動するのですが、
msdos.sysも この [A] の物に置き換えておきます。
[A] のmsdos.sysを使って起動する時は、必ず「Command_Prompt_Only」を選択します。
このタイミングを逃すと 【registry configration error】になります。
(もう1度再起動すれば良いのですが。)
◆私は、 [A] のmsdos.sysで再起動〜「Command_Prompt_Only」して Win_SetUp実行 をします。
このパターンの方が確実でしょう。
-----------Win_SetUp_[Aパターン]
◇msdos.sys [A]
[Paths]
WinDir=C:\WINDOWS
WinBootDir=C:\WINDOWS
HostWinBootDrv=C
[Options]
BootMulti=0
BootGUI=1
Logo=0
DrvSpace=0
DblSpace=0
; default,,, DoubleBuffer=0
AutoScan=1
WinVer=4.10.1998
Network=0
===================================
C#\_MSDOS.BOT\ONLY98-1.BOT の msdos.sys [B]
※MO等からコピーした後、とりあえずこれでHDD起動します。
MSD検査などの後、Config.sys等を調整するか 置き換えて再起動し、
Win_SetUpの直前に [A] のmsdos.sysに置き換え、そのまま(再起動せずに)SetUp実行します。
これが「易しい作業手順」ですが、私が通常行なっている方法より
どちらが優るかは不明です。大同小異のようですが。
-----------Win_SetUp_[Bパターン]
◇msdos.sys [B]
[Paths]
;WinDir=C:\WINDOWS
WinBootDir=C:\WINDOWS
;HostWinBootDrv=C
[Options]
BootMulti=0
BootGUI=0
Logo=0
DrvSpace=0
DblSpace=0
; default,,, DoubleBuffer=0
AutoScan=1
WinVer=4.10.1998
Network=0
===================================
C#\_MSDOS.BOT\SYS_ONLY の msdos.sys (特に用途はありません。)
;SYS
この1行だけです。
※このmsdos.sys(あるいは空のmsdos.sys)でHDD起動するのは良くありません。
起動時に、
他のHDDのどこからか「Logo.sys」や「他のシステムファイル」を IO.sysが自動的に捜します。
(捜し場所がバージョン違いのWinであっても)。
その結果、困った事になるかも知れません。
===================================
◇[Aパターン]と、[Bパターン] とでは、どう違うか。
[Aパターン]では 起動時に「Ifshlp.sys」が組み込まれます。
[Bパターン]では 起動時に「Ifshlp.sys」が組み込まれません。
※【Ifshlp.sys】=【Installable FileSystem HeLPer】の略
その分 コンベンショナルメモリに多少の差が出ます(3KB)。
「Ifshlp.sys」は主に、Dos窓での「ロングネーム処理と Win本体とのドライバ動作の橋渡し」である
事くらいしか私は知りません。
[Aパターン]では GUI起動を想定したmsdos.sysによる起動であり、
[Bパターン]では GUI起動をしないmsdos.sysによる起動です。
インストーラの「初動」は「リアルモード動作」であり、Dos6.2からもsetup実行できるので、
ロングネーム処理は必要無いハズです。
(つまり、Ifshlp.sys は必要が無いようにも思える。)
しかし、他のHDDに「階層の深いロングネーム_directory」が存在する場合に、
Dos6.2からSetup実行すると その部分のHDD検査でインストールがストップする事を考えると、
「Ifshlp.sys」の存在が関係してるかもしれません。
という訳で、[Aパターン]の方が確実でしょう。
===================================
◇Msdos.sysやSystem.iniを編集する時は、
「コメント行」や「無効行」にする場合は「行頭=英字半角セミコロン」にします。
config.sys や autoexec.batでは 行頭 に rem+半角スペース です。
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---------------------------------------------
【“Win98_Dosファイル”だけの Cドライブ】から起動してWin98をセットアップする〜ための Win98_Dosファイルset。
□
C#
├─TEMP
├─REAL_DRV
│ ├─EZ_SCSI
│ │ ├─98_2ND
│ │ └─BY_98-2.ORG
│ └─98_1ST.DOS
│ └─CONFIG
│ ├─PS_2
│ └─SERIAL
├─C-Root_W98-2nd
├─UMB_SAFE
├─_MSDOS.BOT
│ ├─SYS_ONLY
│ ├─JUST98-2.SET
│ └─ONLY98-1.BOT
└─WINDOWS
├─TEMP
└─COMMAND
以下、【HDD起動〜セットアップ】する場合の、
HDD起動で Command_Prompt_Mode するための 各ファイルの重要度を示します。
◎◎印は 「必須」もしくは「ほぼ必須」のファイル・ディレクトリです。
◎印は 「必須」に近いファイル・ディレクトリです。
○印は 「置いておく方が良い」程度のファイル・ディレクトリです。
C#
00-04-13 18:14 C#
ディレクトリは C#
C-Root_W98-2nd 00-04-13 18:15 C-Root_W98-2nd
WINDOWS 00-04-13 18:15 WINDOWS
REAL_DRV 00-04-13 18:15 REAL_DRV
TEMP 00-04-13 18:15 TEMP
UMB_SAFE 00-04-13 18:15 UMB_SAFE --------◎
_MSDOS BOT 00-04-13 18:15 _MSDOS.BOT --------◎
AUTOEXEC BAT 2,707 00-02-03 15:32 AUTOEXEC.BAT --------◎◎
COMMAND COM 118,164 98-06-12 20:01 COMMAND.COM --------◎◎
CONFIG SYS 5,706 00-02-02 23:19 CONFIG.SYS --------◎◎
DRVSPACE BIN 68,871 98-06-12 20:01 DRVSPACE.BIN --------◎(〇)
IO SYS 224,150 98-06-12 20:01 IO.SYS --------◎◎
MSDOS SYS 1,797 00-02-03 0:04 MSDOS.SYS --------◎◎
ROOT_ATR BAT 825 00-02-02 18:36 ROOT_ATR.BAT --------〇
ディレクトリは C#\C-Root_W98-2nd
CONFIG SYS 5,829 00-03-11 0:30 CONFIG.SYS ◎◎
DOSIME SYS 277 99-07-16 21:27 DOSIME.SYS
MSDOS SYS 1,801 00-02-14 15:39 MSDOS.SYS ◎◎
MSDOS --- 24 99-11-05 10:27 MSDOS.--- 〇
ディレクトリは C#\WINDOWS
COMMAND 00-04-13 18:15 COMMAND --------◎◎
TEMP 00-04-13 18:15 TEMP --------◎
ANK16 FNT 4,096 98-06-12 20:01 ANK16.FNT --------◎◎
ANK19 FNT 4,864 98-06-12 20:01 ANK19.FNT --------◎◎
BILING SYS 3,175 98-06-12 20:01 BILING.SYS --------◎◎
COMMAND COM 118,164 98-06-12 20:01 COMMAND.COM --------◎◎
COUNTRY SYS 30,742 98-06-12 20:01 COUNTRY.SYS --------◎◎
DBLBUFF SYS 2,614 98-06-12 20:01 DBLBUFF.SYS --------◎
EDIT INI 192 99-08-13 15:45 EDIT.INI --------〇
EMM386 EXE 136,615 98-06-12 20:01 EMM386.EXE --------◎◎
GAIJI16 FNT 6,144 98-06-12 20:01 GAIJI16.FNT --------◎
GAIJI24 FNT 6,144 98-06-12 20:01 GAIJI24.FNT --------◎
HIMEM SYS 36,647 98-06-12 20:01 HIMEM.SYS --------◎◎
IFSHLP SYS 3,708 98-06-12 20:01 IFSHLP.SYS --------◎
JDISP SYS 22,664 98-06-12 20:01 JDISP.SYS --------◎◎
JFONT SYS 22,790 98-06-12 20:01 JFONT.SYS --------◎◎
JKEYB SYS 22,503 98-06-12 20:01 JKEYB.SYS --------◎◎
JKEYBRD SYS 1,494 98-06-12 20:01 JKEYBRD.SYS --------◎◎
KANJI16 FNT 260,576 98-06-12 20:01 KANJI16.FNT --------◎◎
KANJI24 FNT 41,336 98-06-12 20:01 KANJI24.FNT --------◎
KKCFUNC SYS 7,111 98-06-12 20:01 KKCFUNC.SYS --------◎
MSD BAT 43 99-07-09 11:11 msd.bat --------〇
MSD_US EXE 166,023 98-06-12 20:01 msd_us.exe --------〇
RAMDRIVE SYS 17,623 98-06-12 20:01 RAMDRIVE.SYS --------〇
SETVER EXE 26,943 00-03-28 13:33 SETVER.EXE --------〇
SMARTDRV EXE 45,379 98-06-12 20:01 SMARTDRV.EXE --------〇◎
ディレクトリは C#\WINDOWS\COMMAND
ANSI SYS 10,551 98-06-12 20:01 ANSI.SYS --------◎
ATTRIB EXE 16,356 98-06-12 20:01 ATTRIB.EXE --------◎
CHKDSK EXE 38,736 98-06-12 20:01 CHKDSK.EXE
CHOICE COM 7,511 98-06-12 20:01 CHOICE.COM
DBLSPACE SYS 2,151 98-06-12 20:01 DBLSPACE.SYS --------◎
DELTREE EXE 24,335 98-06-12 20:01 DELTREE.EXE --------〇
DISKCOPY COM 32,375 98-06-12 20:01 DISKCOPY.COM --------〇
DOSKEY COM 23,143 98-06-12 20:01 DOSKEY.COM --------〇
DRVSPACE BIN 68,871 98-06-12 20:01 DRVSPACE.BIN --------◎
DRVSPACE SYS 2,151 98-06-12 20:01 DRVSPACE.SYS --------◎
EDIT COM 1,618 98-06-12 20:01 EDIT.COM --------〇◎
EDIT EXE 72,654 98-06-12 20:01 EDIT.EXE --------〇◎
EDIT HLP 11,491 98-06-12 20:01 EDIT.HLP --------〇
EDIT2 EXE 70,078 98-06-12 20:01 EDIT2.EXE
EDIT2 HLP 10,790 98-06-12 20:01 EDIT2.HLP
EXPAND EXE 17,577 94-08-22 14:44 EXPAND.EXE ---Dos6.2版
EXTRACT EXE 93,242 98-06-12 20:01 EXTRACT.EXE --------〇
EXT EXE 93,242 98-06-12 20:01 EXT.EXE --------〇
FC EXE 23,406 98-06-12 20:01 FC.EXE --------〇
FDISK EXE 79,948 98-06-12 20:01 FDISK.EXE --------〇
FIND EXE 7,442 98-06-12 20:01 FIND.EXE --------〇
FORMAT COM 65,143 98-06-12 20:01 FORMAT.COM --------〇
JP BAT 120 99-11-19 15:45 JP.BAT --------◎
JPRINTER SYS 6,691 98-06-12 20:01 JPRINTER.SYS
LABEL EXE 10,572 98-06-12 20:01 LABEL.EXE --------〇
MEM EXE 36,930 98-06-12 20:01 MEM.EXE --------〇
MORE COM 12,135 98-06-12 20:01 MORE.COM --------〇
MOVE EXE 34,075 98-06-12 20:01 MOVE.EXE --------〇
MSCDEX EXE 25,878 98-06-12 20:01 MSCDEX.EXE --------◎
NLSFUNC EXE 7,598 98-06-12 20:01 NLSFUNC.EXE --------◎
SCANDISK COM 2,059 98-06-12 20:01 SCANDISK.COM --------〇
SCANDISK EXE 146,826 98-06-12 20:01 SCANDISK.EXE --------〇
SCANDISK INI 7,329 98-06-12 20:01 SCANDISK.INI --------〇
SYS COM 22,887 98-06-12 20:01 SYS.COM --------〇
TREE COM 7,410 94-08-22 14:45 TREE.COM -----------Dos6.2版
US BAT 126 98-06-12 20:01 US.BAT --------◎
XCOPY EXE 3,958 98-06-12 20:01 XCOPY.EXE --------〇
XCOPY32 EXE 3,958 98-06-12 20:01 XCOPY32.EXE --------〇
XCOPY32 MOD 53,248 98-06-12 20:01 XCOPY32.MOD --------〇
ディレクトリは C#\REAL_DRV
EZ_SCSI 00-04-13 18:22 EZ_SCSI
ディレクトリは C#\REAL_DRV\EZ_SCSI
98_2ND 00-04-13 18:22 98_2nd
BY_98-2 ORG 00-04-13 18:22 by_98-2.org
ASPI4DOS SYS 14,314 99-08-05 16:48 ASPI4DOS.SYS
ASPI7DOS SYS 36,160 99-08-05 16:48 ASPI7DOS.SYS
ASPI8DOS SYS 37,564 98-06-12 20:01 ASPI8DOS.SYS
ASPI8U2 SYS 40,792 98-06-12 20:01 ASPI8U2.SYS
ASPIATAP SYS 22,506 99-08-05 16:48 ASPIATAP.SYS
ASPIBUF SYS 4,738 99-08-05 16:48 ASPIBUF.SYS
ASPICD SYS 29,620 98-06-12 20:01 ASPICD.SYS
ASPIDISK SYS 18,500 98-10-27 14:31 ASPIDISK.SYS
ASPI_U2W TXT 61 00-03-09 22:23 ASPI_U2W.TXT
ディレクトリは C#\REAL_DRV\EZ_SCSI\98_2nd
ASPI2DOS SYS 35,330 99-05-05 22:22 ASPI2DOS.SYS
ASPI4DOS SYS 14,314 99-08-05 16:48 ASPI4DOS.SYS
ASPI7DOS SYS 36,160 99-08-05 16:48 ASPI7DOS.SYS
ASPI8DOS SYS 37,552 99-08-05 16:48 ASPI8DOS.SYS
ASPI8U2 SYS 40,792 99-05-05 22:22 ASPI8U2.SYS
ASPI8XX SYS 54,440 99-08-05 16:48 ASPI8XX.SYS
ASPIBUF SYS 4,738 99-08-05 16:48 ASPIBUF.SYS
ASPICD SYS 29,620 99-05-05 22:22 ASPICD.SYS
ASPIDISK SYS 18,500 98-10-27 14:31 ASPIDISK.SYS
ディレクトリは C#\REAL_DRV\EZ_SCSI\by_98-2.org
ASPI4DOS SYS 14,386 99-05-05 22:22 ASPI4DOS.SYS
ASPI8DOS SYS 37,564 99-05-05 22:22 ASPI8DOS.SYS
ディレクトリは C#\UMB_SAFE
AUTOEXEC BAT 2,707 00-02-03 15:32 AUTOEXEC.BAT --------◎
CONFIG SYS 5,706 00-02-02 23:19 CONFIG.SYS --------◎
ディレクトリは C#\_MSDOS.BOT
JUST98-2 SET 00-04-13 18:21 JUST98-2.SET --------◎
ONLY98-1 BOT 00-04-13 18:21 ONLY98-1.BOT --------◎
SYS_ONLY 00-04-13 18:21 SYS_ONLY
ディレクトリは C#\_MSDOS.BOT\JUST98-2.SET
MSDOS SYS 1,884 00-02-03 3:10 MSDOS.SYS --------◎
ディレクトリは C#\_MSDOS.BOT\ONLY98-1.BOT
MSDOS SYS 1,797 00-02-03 0:04 MSDOS.SYS --------◎
ディレクトリは C#\_MSDOS.BOT\SYS_ONLY
MSDOS SYS 6 99-11-03 0:20 MSDOS.SYS
ディレクトリは C#\REAL_DRV\98_1ST.DOS
CONFIG 00-04-20 22:16 CONFIG
HELP COM 591 98-06-12 20:01 HELP.COM
HELP HLP 503,085 98-06-12 20:01 HELP.HLP
MOUSE COM 64,563 94-08-22 14:44 MOUSE.COM --------〇---Dos6.2版
MOUSE INI 24 97-09-17 0:47 MOUSE.INI --------〇
MSD EXE 166,440 95-10-03 0:00 MSD.EXE --------〇
MSD_SAFE BAT 1,279 99-08-25 20:47 MSD_SAFE.BAT --------〇
SCANDISK EXE 146,826 98-06-12 20:01 SCANDISK.EXE
SCANDISK COM 2,059 98-06-12 20:01 SCANDISK.COM
SCANDISK INI 7,329 99-08-11 14:45 SCANDISK.INI
ディレクトリは C#\REAL_DRV\98_1ST.DOS\CONFIG
PS_2 00-04-20 22:16 PS_2
SERIAL 00-04-20 22:16 SERIAL
ディレクトリは C#\REAL_DRV\98_1ST.DOS\CONFIG\PS_2
MOUSE INI 24 97-09-17 0:47 MOUSE.INI --------〇
ディレクトリは C#\REAL_DRV\98_1ST.DOS\CONFIG\SERIAL
MOUSE INI 28 96-08-01 20:38 MOUSE.INI --------〇
---------------------------------------------
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■≪起動ファイルの調整≫
◆Config.sysのベストな設定は、マザーボードごとに違います。
Win98_Dosからは、EMM386が間違える事はほとんど無いのですが、
それでも、最適値を考えると「調整の余地」が残ります。
「MemMaker.exe」を使って調整させるように書いてある雑誌(Wxxxワールド)もあったが、
マザーボードによっては、MemMaker実行によって「挙動不審」となる。
「MemMaker.exe」を実行できたDos6.2でも、
1回実行すれば「MemMaker.sts」ファイルが生成されて、各ドライバの「ロード時の最大展開値」を把握できる。
この数値を元に自分で「電卓」を叩いて「組み込み順」を決めてやる方がはるかに「メモリの無駄なく」UMAを使えて、
コンベンショナルメモリを多く確保できます。
◆Win98セットアップでは「必要ドライバ」は少ないので「組み込み順」を調節する余地はほとんど無い。
◇config.sysについて。
HIMEM.SYS
DOS=HIGH,UMB (この文はconfig.sysのどこにあってもOK)
setver.exe (必須ではない)
ASPIマネージャ(16ビット版。必須ではない)
ASPIドライバ(16ビット版。必須ではない)
EMM386.EXE
BILING.SYS、 JFONT.SYS、 JDISP.SYS の順で読み込ませる。
config.sysでは、以上の順番に気を付ける程度。
◇autoexec.batについて。
外部コマンド処理 は、 パス設定の後で行なう。
日本語表示をするケースが想定されるコマンドの前に 「日本語モード」 にしておく。
「日本語モード」 にするには、BILING.SYSと NLSFUNC.SYS の読み込み が必要。
※nlsfunc.exeは「Dos版の外国語ソフト」のための物ですが、
これを組み込んでおかないと、JP.bat内部の「chcpコマンド」でエラーが起きます。
通常起動するWin98では「初期設定で日本語モード」ですが、setup時はどうでしょうか?。
「16bitCD-Rom論理ドライバ」 (MSCDEX.EXE) を 組み込む場合は、
「先読みバッファ指定」は不要で、代りにSmartDrvを組み込む方が 賢い。
「先読みバッファ指定」が不要なら、CDドライバのためにEMSメモリを有効にする必要も無い。
※MSCDEX.EXE は「EMSメモリ非使用スタイル」(これが良い)。
※MSCDEX.EXE /E は「EMSメモリ使用スタイル」。
※SmartDrvを組み込めば、 MSCDEX.EXE /E も MSCDEX.EXE /E /M:y も無意味なスタイル。
MS社のサポート窓口で「SmartDrvを外す」ように案内する事もあるが、
これは初歩的なミスである。
何故なら、
SetUp初期段階で「SmartDrv」が組み込まれてない場合に インストーラがSmartDrvを組み込むように、
インストールCDに SmartDrv.exeが含まれている。
autoexec.batに記述しても、適当なタイミングで 再起動時に無効化される。
(手動組み込みの方が安心だが。)
※「SmartDrvを組み込んでWin98通常GUI起動しても大丈夫」と、
吉野敏也さんの「,,,、の秘密」に書かれており、私の実験でも問題は起きなかった。
◇インストールPointは「CD」ではなく、HDD(事前コピー)が良い。
そうすればコンベンショナルメモリが苦しくなる事も無い。
SmartDrvを外された時の「CD読み込み」の性能を考える必要も無い。
◇SCSIカードは、「PnP対応」で「Win誤認識」が起きない物であって、かつ、
「BIOS起動時のメモリ空間問題」が起きないなら、複数枚を挿してSetupを行なった方が良い。
ただ、3〜4枚も挿せばコンベンショナルメモリが不足する事もあるだろうし、
IRQなど他の問題が生じる。(常識的に2枚まで。)
◆≪config.sysを調節する最大のポイント≫
ポイントは、EMM386.exeの「Iオプション」と「Xオプション」です。
その理由は、
1.AGPカードで「ビデオエリアを従来より大きく使う」物が存在する。
2.SCSIカードの存在。
この2点で「EMM386.exeのUMB設定間違い」と「Windowsの空きメモリサーチミス」を用心します。
「Windowsの空きメモリサーチミス」はマズ起きないのですが、
「EMM386.exeのUMB設定間違い」は時々起きます。この辺はマザーボードにもよります。
そこで「MSD.exe(あるいは、MSD.batとMSD_US.exe)」と「Mouse.com」が役立ちます。
MSDとは「MicroSoft Diagnostic」の略です。
◇Win_Setup時に付けておく拡張カードに関しては、
「SCSI_BIOSエリア」および「使用メモリエリア」を、事前にGUI(デバイスマネージャー)でチェック
しておくと楽です。
◇Dosでエリア指定する時は、「4KB単位で指定」という制限があります。
◇Mouse.comを組み込んでMSD実行した時の「メモリエリア表示」は 横1列が16KBで、
マウスカーソル1つが1KBです。
◇デバイスマネージャーで「A0000〜FFFFF」の内輪で表示されるアドレスが そのカードの物理アドレスです。
他のアドレスは「Windowsの仮想アドレス」です。
(ここで使う数字は16進数です。0、1 〜 9、A、B 〜 F です。)
Dosで指定する時は「4桁〜4桁」で指定します。
即ち、2B00-4CFFと指定した時は「物理アドレス2B000-4CFFF」である、という暗黙の了解があります。
もっと乱暴に言えば、Dosでは「物理アドレスの下1桁を省いて指定」します。
これは、16ビットCPU時代に「16ビットパラグラフ_Addressing」によって1MBのメモリ空間を表現していた
名残りです。
1MBのメモリ空間(00000〜FFFFF)を分解すると、
00000〜9FFFF=コンベンショナルメモリ(640KB)
A0000〜FFFFF=UMA(上位メモリエリア),,,,384KB。
UMAの内、ページフレームに16〜64KB使われる場合がある。
1ページ16KB。ただしWin_Dos標準のFEPでは「64KB連続エリア」の確保が必須条件。
UMAから システムエリアとページフレームを除いた残りのエリア=UMB。
(ドライバ等用に確保)
DOS=HIGH,UMB の「UMB」は、この部分をDosが管理する、の意味です。
A000-C7FFは、PC/AT標準のビデオカードエリアです。
この すぐ後ろのエリアは、拡張カード(例:SCSIカード)の「Rom_BIOS」が割り当てられます(マッピング)。
マザーボードBIOSで「shadow指定」しなくても割り当てられます。
◇EMM386.exeの「Iオプション」と「Xオプション」。
「Xオプション指定」
1.EMM386.exeが間違って使うのを予防する目的。
2.Dos窓で、Windowsの「仮想マシンマネージャ(vmm32.vxd)」が間違って使うのを予防する目的。
つまり、
ユーザが「ここは拡張カードの場所だから使うなよ!」と指定するのです。
「Iオプション」
1.空き空間なのにEMM386.exeが検出し損ねた場合に備えて、ユーザが 「ここは使って良い場所だよ!」と指定
できます。
PIIISCDマザーボードの場合は、
このI指定をしないと一部は「EMM386.exeの検出漏れ」が起き、
いくつかのドライバが640KB空間に入り、コンベンショナルメモリが不足します。
この意味もあって、SetUp時の起動Dosのメモリ状態をユーザが指定しない【FDブート】は良くないのです。
デフォルトでは「emm386.exe RAM」となりますから、
さらに 「用の無いEMSページフレーム」に64KBが消費されます。
◇私のマシンの例 (P3B-Fマザーボード、Xpert-128、RexPCI30、AHA-2940UW)
デバイスマネージャーでのアドレス。
Xpert-128 a0000-c7FFF(160KB)
RexPCI30 c8000-cbfff(16KB),,,,これは本当はc8000-cafff(12KB)が正しく、今のWin98が間違えています。
何度もインストールしているとこういう時もあります。
※「広く間違えている」ので問題は起きません。
AHA-2940UW cc000-d07ff(18KB)
DosでのEMM386.exe指定のスタイルでのアドレス。
Xpert-128 a000-c7FF(あ),,,160KB
RexPCI30 c800-caff(い),,,12KB
AHA-2940UW cc00-d0ff(う),,,20KB
「(う)」で「cc00-d07f」と指定してはいけません。
下2桁は「00」か「ff」で指定します。下から3桁目が「1数字=4KB」です。最初の桁が「1数字=64KB」です。
(「数字」は「0からfまで」)。
4KBピタリでない半端の分は「切り捨て」て処理されます( I指定 や X指定の時)。
「(い)」と「(う)」の間に4KBの「無駄」なアキがあります。
マザーボードによっては、ここを無駄なくシフトして使ってくれます。
(それが安定度の面で、良い事か否かとは別の話)。
◇上記の「拡張カードエリア」を事前に把握するか、MSD実行で調べます。
Safe_Mode_Command_Prompt_Onlyでの「MSD実行」でも調べられます(最も安全)。
そして、Config.sysのEMM386.exe文で指定します。
例を挙げれば、
device=C:\WINDOWS\EMM386.EXE NOEMS AUTO X=A000-C7FF X=C800-CAFF X=CC00-D0FF
です。
X=A000-C7FF X=C800-CAFF X=CC00-D0FF の部分は、X=A000-D0FF と一括指定してもOKです。
MSD実行で「細かく把握し切れなかった」場合は、こうします。
◇Win_SetUpの話とは違いますが、PnP非対応カードを使う場合は、
新たに取り付ける前に、
System.iniの[386enh]で
ReservedHighArea=C800-CAFF
という風に「カードに必要なエリア」を指定しておくか、カードの指定スタイルに従います。
◇EMM386.EXE の「HighScan」指定は危ない。
マザーボードによっては、Windows(GUI)が起動出来なくなります。
◇Win_SetUpでの「Buffers指定」と「Files指定」。
通常、「Files指定」は35以上とされています。
「Buffers指定」については
私は
Buffers?=50
Buffers?=40
Buffers?=30
Buffers?=20
と並べて、その都度選んでいます。(FD起動や 今回のHDD起動セットアップ。)
≪注意≫ device文を「?=」形式にして「Win_SetUp」を行なうのは 避けるのが賢明です。
インストーラが途中で「無条件組み込み」に変更してしまいます。
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≪参考データ≫
■「Umb_safe版」のConfig.sys
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rem CONFIG.SYS
rem ,,, Win98 (1st_version)
rem < 拡張カード診断用 >
rem caution,,, can Not access to "Sound-Card"
rem (Setting of Not-Exist Sound-Card)
set EMS-Memory=Humei
device=C:\WINDOWS\HIMEM.SYS /V
device=C:\WINDOWS\SETVER.EXE
rem device=C:\real_drv\ez_scsi\ASPI8DOS.SYS /D /pause
rem device=C:\real_drv\ez_scsi\ASPIDISK.SYS /D /pause
rem set Smart=Danger
rem device=C:\real_drv\ez_scsi\ASPICD.SYS /D:MSCD001 /pause
rem *** Don't Load "ASPIDISK.SYS",,,because of [Use SmartDrv in AutoExec.bat] ***
rem Not Use [2048bite/secter_MO-Media] with [SmartDrv + ASPIDISK.SYS]
rem set Cd-FLG=Humei
set Cd-FLG=No
rem set Cd-FLG=Yes
rem ===========================================================
rem =========== SAFE_Setting ====== start ======================
DOS?=LOW,NOUMB,NOAUTO
DOS?=HIGH,NOUMB,AUTO
DOS?=HIGH,UMB,AUTO
rem -----------------------------------
rem ULTRA_Safe_Setting
device?=C:\WINDOWS\EMM386.EXE NOEMS AUTO X=A000-DFFF V
rem ---------------------------
set EMS-Memory=No
rem set EMS-Memory=Yes
rem ---------------------------
rem SAFE_Setting
device?=C:\WINDOWS\EMM386.EXE NOEMS AUTO X=A000-D8FF V
device?=C:\WINDOWS\EMM386.EXE NOEMS AUTO X=A000-D4FF V
rem -----------------------------------
rem =========== SAFE_Setting ====== end ======================
rem -----------------------------------------------------------
rem device?=C:\WINDOWS\EMM386.EXE 1024 AUTO RAM X=A000-C7FF V
rem device?=C:\WINDOWS\EMM386.EXE NOEMS AUTO X=A000-C7FF V
rem set EMS-Memory=Yes
rem set EMS-Memory=No
rem -----------------------------------------------------------
devicehigh=C:\WINDOWS\biling.sys
rem 「デフォルト」 の DBLBUFF.SYS の 「読み込み位置」
devicehigh=C:\WINDOWS\jfont.sys /p=C:\WINDOWS
devicehigh=C:\WINDOWS\jdisp.sys /HS=LC
rem BILING.SYS、 JFONT.SYS、 JDISP.SYS の順で読み込ませるべし。
rem =======================================================================
SHELL=C:\COMMAND.COM C:\ /U:255 /L:1024 /E:4096 /P
devicehigh=C:\WINDOWS\jkeyb.sys /101 C:\WINDOWS\jkeybrd.sys
rem devicehigh=C:\WINDOWS\JKEYB.SYS /106 C:\WINDOWS\JKEYBRD.SYS
rem devicehigh?=C:\WINDOWS\kkcfunc.sys
devicehigh?=C:\WINDOWS\COMMAND\ansi.sys
BuffersHigh?=50
BuffersHigh?=40
BuffersHigh?=30
BuffersHigh?=16
FilesHigh=45
rem STACKS=0,0
rem FCBS=1
rem devicehigh?=C:\WINDOWS\COMMAND\JPRINTER.SYS /C=10
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◆≪Cドライブを「起動ドライブとしてフォーマット」する場合の注意点≫
ご存知でしょうが、
format C: では駄目で、format C: /s か、後で「sysコマンド発行」が必要です。
フォーマット実行の場合、FDに「DrvSpace.bin」が無いと これがC:\に転送されませんが、
これは「後でコピー」でOKです。
また、雑誌に
「『format /s』」だとエラーが起きる事がある。/s無しで実行後、後でsys実行しなさい。」
と書いてありますが、真っ赤なウソです。
このエラーが起きる原因は、
HDDのサイズが大きい時に「アンフォーマット情報」を保存する(デフォルト)ための
コンベンションナルメモリが不足する事が 原因です。
つまり、「アンフォーマット情報」を保存させなければ良いのです。
下記のどれかのスタイルでformatして下さい。
format C: /u /s
format C: /u /c /s
/u は「アンフォーマット情報を保存しない」の意味です。
/c は「不良クラスタ再検査」の意味です。
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◆≪圧縮ドライブに関して≫
圧縮ドライブでは「痛い思い」をしてるので私は使いません。
圧縮ドライブの信頼性は、各ドライブの「メディアの平滑度」に依存します。
「メディアの記録密度」がどんどん高密度化している現在は 圧縮ドライブの信頼性は「運任せ」です。
圧縮ドライブを「特定ドライブ」に限定して「特定の用途」だけに使っている場合に
ドライブレターが「Setup前後」で変化するのが嫌!・・という意味で組み込む人もいるでしょう。
その場合は、「DrvSpace=0、DblSpace=0」を無効化して下さい。
でも、Setup時にコンベンショナルメモリが不足しても知りませんヨ。
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◆≪Win98setUpを実行する時≫
ご存知でしょうが、
インストール元(CD等)の「SetUp.exeの存在するディレクトリ」を
「カレントドライブ、カレントディレクトリ」としてから実行して下さい。
本方法でのsetUpでは、「Windowsディレクトリらしき物」が存在している訳ですから、
/NRを付加してやった方が良いと思います。
/NR は、「レジストリチェック無し」の意味です。
/t:E:\MY_INST というパラメータも私は使います。
E:\MY_INST というディレクトリを事前作成しておく必要がありますが、
複数のHDDがあるなら そのドライブを利用して「高速に」setupが完了できます。
インストールCDのWin98ディレクトリの setup.exe が「Dos/V用」です。
インストールCD直下にあるのは「自動判別型」です。
私は Dos/V用を使っています。
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